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紅茶ティーバッグ発祥物語:神戸紅茶株式会社
2010年11月01日
唐突ですが、日本の市町村で1世帯あたりの紅茶の消費量が最も多い街はどこかご存知ですか?
実は神戸が紅茶の1世帯あたりの消費量が多いのです。余談ですがケーキなどのスイーツの1世帯あたりの消費量が多いのも神戸なんですよね。ケーキと相性の良い紅茶。西洋文化がいち早く浸透した神戸らしい事実ですよね。今回は、その紅茶に関係する“神戸ことはじまり”をご紹介いたします。
みなさんは紅茶を飲むときティーバッグの紅茶を飲まれる事が多いかと思います。今回ご紹介させていただきます神戸紅茶株式会社は日本で初めて紅茶のティーバッグを作るのに“コンスタンタマシン”と呼ばれる専用の機械を導入した会社です。それまではティーバッグはなんと、1つ1つ人の手によってミシンで製造していました。
今回は日本の紅茶ティーバッグに多大な功績を残した企業。神戸紅茶株式会社さんをご紹介させていただきます。代表取締役でいらっしゃいます、下司善久様にお話をお伺いしました。
「リプトン紅茶」の日本国内初生産工場は神戸だった!?
1925年(大正14年)神戸紅茶株式会社の前身である、食品卸売業「須藤信治(のぶじ)商店」が創業され、三井物産株式会社から神戸地区の有力特約店に指定されました。
創業者の須藤信治氏が農学校出身で紅茶に興味をもっていたこと、西洋文化を積極的に取り入れていた神戸で商売を始めたことから、創業当初から紅茶に関する事業が行われていました。
昭和32年、英国の大手紅茶メーカー「リプトン」の日本で初めての国内生産の工場に指定され、神戸に本社を設置したリプトンジャパンと共に紅茶の生産が開始されました。
その後、東京にもリプトン関東工場が完成し、西日本は関西工場、東日本は関東工場として、日本を代表する大規模な紅茶生産工場として、関西工場の名前が広く知れ渡るようになりました。
大手紅茶メーカーのリプトンのティーバッグが日本で飲まれるようになったのは、神戸が発祥だったのですね。
日本で最初のティーバッグ自動包装機「コンスタンタマシン」の導入!!
リプトン工場でのティーバッグの生産量が拡大するにつれ、これまでの人海戦術のミシンを使った手作業では日々増えるティーバッグの需要に間に合いません。
そして、より多くの紅茶を製造するために、昭和36年に日本で初となるティーバッグ自動包装機「コンスタンタマシン」をドイツから導入しました。
リプトン工場での生産実績が業界で広まるにつれ、リプトンだけでなく、日本全国のメーカーからOEMで紅茶製造の依頼が舞い込むようになりました。
コンスタンタマシンの導入こそが、日本国内の現在のティーバッグ市場に大きな革新を起こした事は間違いありません。
OEM生産からメーカーへの成長
リプトンは生産拠点を日本国内から海外へと移しましたが、日東紅茶をはじめ数多くのメーカーの紅茶をOEM生産していました。日本初のコンスタンタマシンの導入以来、紅茶製造の確固たる地位を築いていました。
そして、平成5年に神戸紅茶株式会社から自社ブランド「神戸紅茶」を発売し、メーカーとしての挑戦がはじまりました。
紅茶のティーバッグ第一号が誕生した製造ラインから新たに神戸紅茶ブランドの製造が始まり、この時から国内の紅茶メーカーとして、日本人のライフスタイルや、食の多様性に合わせた紅茶の普及に強く携わって行きます。
“神戸紅茶ブランド”を支える、日本トップクラスの紅茶鑑定士
紅茶の世界では「紅茶鑑定士」と呼ばれる方々がいます。紅茶鑑定士は、世界中から送られるたくさんの茶葉のサンプルを1つ1つ確かめ、渋み・香り・コク味など味を構成する要素や、その強弱を正確にブレンドし、私たちの手元にいつもと変わらない美味しい紅茶を届けます。また、季節、日常の特定のシーンに合うような紅茶、ストレートティーやミルクティーに合う紅茶を作ります。
そのため、紅茶鑑定士は10年以上の修行を積みやっと一人前と呼ばれる様になるため、
日本では、名前が知られている紅茶鑑定士は数名しかいないと言われています。神戸紅茶株式会社では、その本物の紅茶鑑定士のうち2名の方々がご活躍されています。
神戸紅茶では鍛錬を積んだ、本物の紅茶鑑定士がプライドと意地を持ち“神戸紅茶”を作り続けています。
「ひときわ香り高い紅茶を、神戸から。」徹底的なこだわりから生まれる“神戸紅茶”
神戸紅茶では、紅茶を飲まれた方に「本物の紅茶を、より多くの人に楽しんでもらいたい」と言う想いから、高級な茶葉しか仕入れていません。茶葉生産地である茶園によっても地域や生産者によって味が違うために、実際に海外の産地を訪れ視察を行います。そして、紅茶鑑定士が味を確かめ「神戸紅茶」が生まれます。
更に、そのこだわって作られた神戸紅茶を、品質や味と合致する適正な価格で販売しています。ただ単に紅茶を販売するのではなく、随所にこだわって紅茶を販売する理由には、先に言いました「本物の紅茶を、より多くの人に楽しんでもらいたい」という想い入れがあるからです。
神戸だからこそ生み出せる神戸紅茶の味。
「昔から紅茶が多くの人に飲まれている神戸で、紅茶をつくることは本当に幸せなことです。」
神戸での紅茶生産について、下司社長はこう話されました。
古くから紅茶が自然と人々の生活に浸透する様になった神戸は、紅茶の消費量は常に全国トップクラスです。その神戸で日本でいち早くコンスタンタマシンを導入し、実績と技術を積み重ねて来た“神戸紅茶”は、紅茶の良し悪しを理解される方が多い神戸で、原料茶から包装資材に至るまで、妥協無く徹底したこだわりを持って、おいしい紅茶を提供し続けます。
ストレートで香り高く、ミルクティーでコクが深く、厳選茶葉の特徴を充分に活かし紅茶鑑定士が日本の水に合わせてブレンドした“神戸紅茶”は、自信を持って“神戸ブランド”と言うことができる本物の味です。
【神戸紅茶株式会社会社概要】
■社 名:神戸紅茶株式会社
■創 業:大正14年11月(1925年11月)
■設 立:昭和30年10月27日(1955年10月27日)
■住 所:神戸市東灘区住吉浜町16番地2
■電 話 :TEL 078-851-7281
■E – Mail :info@kobetea.co.jp
■URL :http://www.kobetea.co.jp/
■代表取締役:下司 善久
編集後記
取材の間に下司社長から頂いた“アイスティー”を口に入れた瞬間、その口当たりとまろやかな紅茶の味に思わず「おいしぃ。」とつぶやいてしまいました。
喫茶店でコーヒーを頼んで一服する私は、紅茶の味というものをあまり理解しておりませんでしたが、コーヒーとはまったく別の紅茶の美味しさに出会いました。
また下司社長から紅茶通の方の“紅茶の味わい方”についてご説明頂きました。皆様にご紹介させて頂くと、紅茶通の方は“渋み”を重視して飲まれることが多く、最初は慣れない渋みでも、それが紅茶の“旨み”や“コク”に変わって行くそうです。
ちなみに、11月1日は「紅茶の日」ですので、紅茶の歴史を感じながらゆっくりと、普段より少し華やかな時間を、こだわりがたくさんつまった地元の「神戸紅茶」を飲みながら、ご家族・ご友人と過ごしてみてはいかがですか?
「紅茶の日」の歴史が詳しく紹介されているサイトへはコチラからどうぞ。
実は神戸が紅茶の1世帯あたりの消費量が多いのです。余談ですがケーキなどのスイーツの1世帯あたりの消費量が多いのも神戸なんですよね。ケーキと相性の良い紅茶。西洋文化がいち早く浸透した神戸らしい事実ですよね。今回は、その紅茶に関係する“神戸ことはじまり”をご紹介いたします。
みなさんは紅茶を飲むときティーバッグの紅茶を飲まれる事が多いかと思います。今回ご紹介させていただきます神戸紅茶株式会社は日本で初めて紅茶のティーバッグを作るのに“コンスタンタマシン”と呼ばれる専用の機械を導入した会社です。それまではティーバッグはなんと、1つ1つ人の手によってミシンで製造していました。
今回は日本の紅茶ティーバッグに多大な功績を残した企業。神戸紅茶株式会社さんをご紹介させていただきます。代表取締役でいらっしゃいます、下司善久様にお話をお伺いしました。
「リプトン紅茶」の日本国内初生産工場は神戸だった!?
1925年(大正14年)神戸紅茶株式会社の前身である、食品卸売業「須藤信治(のぶじ)商店」が創業され、三井物産株式会社から神戸地区の有力特約店に指定されました。
創業者の須藤信治氏が農学校出身で紅茶に興味をもっていたこと、西洋文化を積極的に取り入れていた神戸で商売を始めたことから、創業当初から紅茶に関する事業が行われていました。
昭和32年、英国の大手紅茶メーカー「リプトン」の日本で初めての国内生産の工場に指定され、神戸に本社を設置したリプトンジャパンと共に紅茶の生産が開始されました。
その後、東京にもリプトン関東工場が完成し、西日本は関西工場、東日本は関東工場として、日本を代表する大規模な紅茶生産工場として、関西工場の名前が広く知れ渡るようになりました。
大手紅茶メーカーのリプトンのティーバッグが日本で飲まれるようになったのは、神戸が発祥だったのですね。
日本で最初のティーバッグ自動包装機「コンスタンタマシン」の導入!!
リプトン工場でのティーバッグの生産量が拡大するにつれ、これまでの人海戦術のミシンを使った手作業では日々増えるティーバッグの需要に間に合いません。
そして、より多くの紅茶を製造するために、昭和36年に日本で初となるティーバッグ自動包装機「コンスタンタマシン」をドイツから導入しました。
リプトン工場での生産実績が業界で広まるにつれ、リプトンだけでなく、日本全国のメーカーからOEMで紅茶製造の依頼が舞い込むようになりました。
コンスタンタマシンの導入こそが、日本国内の現在のティーバッグ市場に大きな革新を起こした事は間違いありません。
OEM生産からメーカーへの成長
リプトンは生産拠点を日本国内から海外へと移しましたが、日東紅茶をはじめ数多くのメーカーの紅茶をOEM生産していました。日本初のコンスタンタマシンの導入以来、紅茶製造の確固たる地位を築いていました。
そして、平成5年に神戸紅茶株式会社から自社ブランド「神戸紅茶」を発売し、メーカーとしての挑戦がはじまりました。
紅茶のティーバッグ第一号が誕生した製造ラインから新たに神戸紅茶ブランドの製造が始まり、この時から国内の紅茶メーカーとして、日本人のライフスタイルや、食の多様性に合わせた紅茶の普及に強く携わって行きます。
“神戸紅茶ブランド”を支える、日本トップクラスの紅茶鑑定士
紅茶の世界では「紅茶鑑定士」と呼ばれる方々がいます。紅茶鑑定士は、世界中から送られるたくさんの茶葉のサンプルを1つ1つ確かめ、渋み・香り・コク味など味を構成する要素や、その強弱を正確にブレンドし、私たちの手元にいつもと変わらない美味しい紅茶を届けます。また、季節、日常の特定のシーンに合うような紅茶、ストレートティーやミルクティーに合う紅茶を作ります。
そのため、紅茶鑑定士は10年以上の修行を積みやっと一人前と呼ばれる様になるため、
日本では、名前が知られている紅茶鑑定士は数名しかいないと言われています。神戸紅茶株式会社では、その本物の紅茶鑑定士のうち2名の方々がご活躍されています。
神戸紅茶では鍛錬を積んだ、本物の紅茶鑑定士がプライドと意地を持ち“神戸紅茶”を作り続けています。
「ひときわ香り高い紅茶を、神戸から。」徹底的なこだわりから生まれる“神戸紅茶”
神戸紅茶では、紅茶を飲まれた方に「本物の紅茶を、より多くの人に楽しんでもらいたい」と言う想いから、高級な茶葉しか仕入れていません。茶葉生産地である茶園によっても地域や生産者によって味が違うために、実際に海外の産地を訪れ視察を行います。そして、紅茶鑑定士が味を確かめ「神戸紅茶」が生まれます。
更に、そのこだわって作られた神戸紅茶を、品質や味と合致する適正な価格で販売しています。ただ単に紅茶を販売するのではなく、随所にこだわって紅茶を販売する理由には、先に言いました「本物の紅茶を、より多くの人に楽しんでもらいたい」という想い入れがあるからです。
神戸だからこそ生み出せる神戸紅茶の味。
「昔から紅茶が多くの人に飲まれている神戸で、紅茶をつくることは本当に幸せなことです。」
神戸での紅茶生産について、下司社長はこう話されました。
古くから紅茶が自然と人々の生活に浸透する様になった神戸は、紅茶の消費量は常に全国トップクラスです。その神戸で日本でいち早くコンスタンタマシンを導入し、実績と技術を積み重ねて来た“神戸紅茶”は、紅茶の良し悪しを理解される方が多い神戸で、原料茶から包装資材に至るまで、妥協無く徹底したこだわりを持って、おいしい紅茶を提供し続けます。
ストレートで香り高く、ミルクティーでコクが深く、厳選茶葉の特徴を充分に活かし紅茶鑑定士が日本の水に合わせてブレンドした“神戸紅茶”は、自信を持って“神戸ブランド”と言うことができる本物の味です。
【神戸紅茶株式会社会社概要】
■社 名:神戸紅茶株式会社
■創 業:大正14年11月(1925年11月)
■設 立:昭和30年10月27日(1955年10月27日)
■住 所:神戸市東灘区住吉浜町16番地2
■電 話 :TEL 078-851-7281
■E – Mail :info@kobetea.co.jp
■URL :http://www.kobetea.co.jp/
■代表取締役:下司 善久
編集後記
取材の間に下司社長から頂いた“アイスティー”を口に入れた瞬間、その口当たりとまろやかな紅茶の味に思わず「おいしぃ。」とつぶやいてしまいました。
喫茶店でコーヒーを頼んで一服する私は、紅茶の味というものをあまり理解しておりませんでしたが、コーヒーとはまったく別の紅茶の美味しさに出会いました。
また下司社長から紅茶通の方の“紅茶の味わい方”についてご説明頂きました。皆様にご紹介させて頂くと、紅茶通の方は“渋み”を重視して飲まれることが多く、最初は慣れない渋みでも、それが紅茶の“旨み”や“コク”に変わって行くそうです。
ちなみに、11月1日は「紅茶の日」ですので、紅茶の歴史を感じながらゆっくりと、普段より少し華やかな時間を、こだわりがたくさんつまった地元の「神戸紅茶」を飲みながら、ご家族・ご友人と過ごしてみてはいかがですか?
「紅茶の日」の歴史が詳しく紹介されているサイトへはコチラからどうぞ。